君の世界に入りたい

大丈夫。
夜も約束通り一人でいこう。きっと大丈夫だ。

結局登山中も、晩御飯のときも、お風呂の間も、いろいろごちゃごちゃと考えて1言も話せなかった。
綾人くんも班のみんなも気遣ってくれたのか声をかけてくることはなかった。

「…ちょっと飲み物買ってくるね」
「俺も行く」

綾人くんがまるで僕が言葉を発するのを待ってたかのように、間髪入れずに反応した。
頼ってしまいたい、助けてって、本当は大丈夫じゃないって、全部ぶちまけてしまいたい…でも僕にはできそうにないや。

「ごめん、1人になりたい」