君の世界に入りたい

「瑠夏以外みんな近いしこの辺でいいよね?見上くん、渡会くん」
「え、あ、うん」

平沢はやっぱりこういうの得意なんだろうな。そういう才能を持って生まれた人間。

「じゃあ俺から自己紹介していくなー!皆さんご存知羽山楓でーす!よろしくな、じゃあ次見上!」
「…見上綾人です」
「次は渡会!」

進行は羽山がやるんだな。

「渡会真白です!」

楽しそう。こういうの好きなんだな。

「…み、綾人くん」
「ん?」
「自己紹介大丈夫だった?名前だけってなんか変じゃなかったかな?」

慌ててる、可愛い。

…可愛い!?

「変ではなかったと思うよ、俺だって名前だけだったし」
「そっか!」
「渡会くんと見上くんって中学校から一緒なの?」

自己紹介を終えた相馬がいきなり俺たちに質問を投げかけてきた。
真白は緊張して答えられそうにないな。

「違うけど」
「え!違うの?入学直後から2人の世界出来上がってたからてっきり知り合いなのかと!」

2人の世界ってなんだ?

自己紹介を終えると、先生から林間合宿の細かい日程を説明され授業は終わった。