君の世界に入りたい

「え!迷ってたの!?相談してよ!てか僕てっきり見上くんは行くんだろうと思って参加することにしたのに…ずっとどんな気持ちで僕の相談聞いてたの?!」

見上くんは勢い余ってあまりにも大きな声で反論してしまった僕に驚きつつも寂しそうに優しく微笑んで自分の話をしてくれた。

「俺には関係のないことだなって思ってた、俺人付き合い苦手でさ小学校も中学校も大した友達できたことなくてなんならクラスで口を開くのは当てられた時くらいって感じで、それで宿泊系の行事は全部休んでたんだ。だから俺が行っても行かなくても渡会には関係のないことだし、渡会が来ても来なくても俺には関係のないことって思って聞いてた」

関係のないこと…僕にとって見上くんは友達だと思っていたけれど見上くんにとって僕はただのクラスメイトだったのだろうか。いや待てよ、でも入学してからこれまで見上くんが授業以外で僕以外の人と話しているところ見たことないような…てことはお互いお互いがいないと気まずくなるだけだよね?!

「関係しかないよ!僕の交友関係知ってる?!友達見上くんだけなんだよ?見上くんが来なければ僕はひとりぼっちだったんだよ?」