君の世界に入りたい

「…え?え?」
「瞳が綺麗だなと思って」
「あーこれ?ありがとう、僕渡会!渡会真白!」

彼は僕のことを覚えていないようだったから初対面のふりをした。

見上くんはやっぱり僕とは違う感性の持ち主でとても素敵な考え方をする人だった。
そして小さい頃におじいちゃんに教えてもらい、いじめにあってからはずっと撮らないようにしていた写真を撮ってしまいたくなるくらい綺麗な顔をした人だった。

入学式の次の日の自己紹介で得られた見上くんの情報は

好きな食べ物はお母さんが作ったクッキー

好きな色は綺麗な色

得意な教科は国語と英語

苦手な教科は理系科目

4人兄弟の長男らしい。きっと家族仲がいいんだろうなと聞いていて感じた。

見上くんから写真を撮ろうと言われたときはこんな綺麗な人と一緒に写真を撮っていいのだろうかと思ったけれどこんなチャンス逃せないと思って、必死に嘘をついて撮ってもらった。

この日から僕たちは2人で帰るようになった。