君の世界に入りたい

お風呂からあがり、リビングでみんなと話していると時刻は22時を回っていた。ふと横を見ると渡会が慣れない電車に、初めての家で疲れているのか今にも寝れそうな顔をしていた。

「渡会もう寝る?」
「うん、眠たいかも」
「じゃあ、寝るか」

部屋に戻り、明かりをつけると母さんが敷いておいてくれたのか来客用の布団が敷いてあった。

「俺少し本読んでから寝るから先に寝ていいよ、疲れてでしょ?」
「じゃあお言葉に甘えて寝させてもらうね、おやすみ」
「おやすみ」

今日は楽しかったな。久しぶりにみんながあんなに笑っているところも見られたし、渡会の新しい1面も見られた。

俺も疲れたし、早めに寝るか。

窓から差し込む明かりで目が覚め、起き上がると寝ていたはずの渡会の姿がなかった。急いで時計にを目やると10時を過ぎていた。

「…寝すぎた」

それから俺は急いで着替えて昨日の夜明日の朝母さんに渡そうと思っていた林間合宿の承諾書を手に持ってリビングへ向かった。