君の世界に入りたい

「渡会と仲良くなれてる時点で人付き合い上手なんだよ、お前は。班は俺が組むから渡会とあと学級委員の羽山な?女子はまあ変なやつは入れないようにする」

班は先生が作ってくれるのか。

「少しは行く気になったか?」
「…俺はまた失敗しないでしょうか」
「え?」

「俺、殴った時の記憶がないんです。ただすごくムカついて、心のなかで何かが爆発して、それ以降の記憶が飛んでて…だからまた何かのタイミングでスイッチが入ってしまってキレてしまったらと思うと怖くて」

何言ってんだ俺。
母さんにも父さんにも心配かけないように絶対に誰にも言わないようにしてたのに。

「そん時は俺が止めるよ、全力で」

俺の手を握りながら先生が発したその言葉は真っ直ぐで心強い言葉だった。

「…そんな事、頼んでいいんですか」
「いいに決まってるだろ〜」
「…ありがとうございます」
「俺の方こそ、頼ってきてくれてありがとな」

相談してよかったな。