君の世界に入りたい

夕陽と遊びながら晩ごはんの完成を待っていると少しして玄関が開く音がした。

「ただいまー!」
「ただいま〜」
「ただいま!」

珍しい、3人揃って帰ってきたのか。

「おかえり〜!!3人とも落ち着いて聞いてね!」

1番落ち着いてない母さんが何のことか分からず頭上にクエスチョンマークを乗せている3人の前まで走っていった。

「なんと!今週末!綾人のお友達がお泊りに来ます!!」
「え!兄ちゃんほんと?!」

母さんの言葉に1番最初に反応したのは1個下の弟の結人だった。年が近く、顔もそっくりなのに性格だけは真反対で、よく双子と間違われるほどだ。そんな結人は社交的で友達もたくさんいて、それでいて気の遣えるいい人で俺に友達がいないことも中学で問題を起こしたこともすべて分かった上で変わらず俺を兄として見てくれている。

「…うん」
「そうなの?!イケメン?」

次に反応したのは妹の結依だった。3個離れた結依は俺の噂を気にして中学は近くの公立の中学校に行ったけれど、俺のことを悪く思っているわけじゃないと言い、小さい頃から変わらず可愛い妹とその兄の関係だ。

「イケメンかどうかは分かんないけど、綺麗だよ」
「へぇー!楽しみ!!」