君の世界に入りたい

母さんたちにどうやって言おう…

毎月もらうお小遣いはもう小説で使ってしまったから交通費とか、せっかく行くなら小説買いたいし、お昼とか一緒に食べるだろうし…来月分を前借りしようか…

「ただいま」
「おかえりー!ちょっと綾人!夕陽抱っこしててくれない?!さっき起きたばっかりで降ろしたら泣いちゃうの、私トイレ行きたくて!!」

玄関を開けると母さんがすごい勢いで弟の夕陽を俺に預けてきた。夕陽はまだ1歳になりたての可愛い赤ちゃんだ。

「夕陽〜今日はしっかりお昼寝したかー?」

弟に妹もいたから3人目ともなるとさすがに扱いも手慣れてくる。

「ありがと〜!ほんっとにナイスタイミングだった!!!」
「別に、あれならもう少し一緒に遊んでようか?」

キッチンを見ると切りかけの人参が置いてあったからまだ晩ごはん作りの途中だったのかと思い、夕陽の相手を申し出た。

「ほんと?!助かる〜!」

俺の提案を聞いた母さんは嬉しそうにキッチンへと戻っていった。

お小遣いの話、いつ言うのがいいんだろう…今?父さんもいる晩ごはんのとき?