君の世界に入りたい

「えーせっかく再会できたのにひどくない?こっちにいたことすら知らなかった、まあいいやあんたも気をつけたほうがいいよ。俺みたいに顔に傷つけられたら困るでしょ」
「えぇその人がいじめしてた人?ゆうくんいじめられてる人守ってその傷出来たんでしょー?」

女の子は媚びるような甲高い声で、事実とは真反対のことを口にした。
心底腹が立った、自分がこんなにも怒ることが出来たのだと驚いてしまうくらいお腹の底から怒りがこみ上げてきた。

僕が立ち向かおうとしていると後ろの方からぎゅっと服を掴まれた。

「ま、しろ。もう相手にしなくていいよ。外に出たい」
「外に?分かった肩貸すね」
「えーまた逃げんの?逃げてばっかじゃ弱虫になっちゃうよ?」
「綾人くんは弱虫なんかじゃないです!さっきからまるで綾人くんが全て悪いみたいな言い方してますけど、あなたも大概ですよ?その傷、あなたが綾人くんの弟くんを馬鹿にしたから綾人くんが怒って出来た傷なんですよね?その彼女さんらしき人に嘘をつくのはどうかと思います。失礼します」