特集の入稿が近づいていた。
来週の月曜日が締め切り。残り五日。
スケジュールは順調だったはずなのに、ここにきてトラブルが発生した。
「読者モデルのビフォーアフター、撮り直しになりました」
金曜日の朝。朝倉からの報告に、私は頭を抱えた。
「撮り直し? なんで」
「肌の状態があまり変わらなかったみたいで。
一ヶ月ケアしても、目に見える変化が出なかったと」
「……それ、致命的じゃない」
ビフォーアフター企画は、今回の特集の目玉だった。
実際の読者にスキンケアを試してもらい、変化を写真で見せる。
リアリティがあって、読者の反応がいいはずだった。
それが、「変化がなかった」では意味がない。
「撮り直しって言っても、もう時間ないでしょ?」
「はい。今から別の読者を探すのは、厳しいと思います」
「じゃあ、どうするの」
朝倉が、少し間を置いて言った。
「企画自体を、変更するしかないんじゃないですか」
「変更?」
「ビフォーアフターをやめて、別のコンテンツに差し替える」
それは、簡単なことじゃない。
企画の構成を変えれば、レイアウトも変わる。
デザイナーとの調整、ライターにも追加で原稿を依頼しなければならない。
入稿まで五日。できなくはないけど、かなり厳しいスケジュールになる。
「……他に方法は」
「強行するなら、嘘をつくことになります。変化がないのに、あったように見せる」
それは、できない。
読者を騙すような記事は、絶対に書きたくない。
「わかった。差し替えの方向で考える」
そう言いながら、内心は焦っていた。
どうする。何を入れる……?
とにかく、時間がない。
来週の月曜日が締め切り。残り五日。
スケジュールは順調だったはずなのに、ここにきてトラブルが発生した。
「読者モデルのビフォーアフター、撮り直しになりました」
金曜日の朝。朝倉からの報告に、私は頭を抱えた。
「撮り直し? なんで」
「肌の状態があまり変わらなかったみたいで。
一ヶ月ケアしても、目に見える変化が出なかったと」
「……それ、致命的じゃない」
ビフォーアフター企画は、今回の特集の目玉だった。
実際の読者にスキンケアを試してもらい、変化を写真で見せる。
リアリティがあって、読者の反応がいいはずだった。
それが、「変化がなかった」では意味がない。
「撮り直しって言っても、もう時間ないでしょ?」
「はい。今から別の読者を探すのは、厳しいと思います」
「じゃあ、どうするの」
朝倉が、少し間を置いて言った。
「企画自体を、変更するしかないんじゃないですか」
「変更?」
「ビフォーアフターをやめて、別のコンテンツに差し替える」
それは、簡単なことじゃない。
企画の構成を変えれば、レイアウトも変わる。
デザイナーとの調整、ライターにも追加で原稿を依頼しなければならない。
入稿まで五日。できなくはないけど、かなり厳しいスケジュールになる。
「……他に方法は」
「強行するなら、嘘をつくことになります。変化がないのに、あったように見せる」
それは、できない。
読者を騙すような記事は、絶対に書きたくない。
「わかった。差し替えの方向で考える」
そう言いながら、内心は焦っていた。
どうする。何を入れる……?
とにかく、時間がない。
