言い切った。
胸が痛い。でも、これでいい。これが正しい。
朝倉は黙ったまま、私を見上げていた。
その目が、悲しそうで、苦しくなる。
「……そうか」
長い沈黙の後、朝倉が言った。
「わかった。無理強いはしない」
立ち上がり、私と向き合う。
「でも、一つだけ言わせてくれ」
朝倉の目が、真っ直ぐに私を見る。
「俺は、まだ真帆のことが好きだ」
息が止まった。
「五年経っても、忘れられなかった。
他の人と付き合っても、どこかで比べてた。
だから、同じ部署に配属が決まった時、運命だと思った」
運命。
そんな言葉、信じていない。信じていないはずなのに、胸が締め付けられる。
「今は無理でも、いつか気が変わったら??
その時は言ってくれ。俺は、ずっと待ってる」
それだけ言って、朝倉は踵を返した。
公園を出て、駅の方へ歩いていく。
私は、その背中を見つめることしかできなかった。
◇
家に帰っても、朝倉の言葉が頭から離れなかった。
「まだ真帆のことが好きだ」
五年も経って、そんなことを言われるとは思わなかった。
私は、どうなんだろう。朝倉のことを、まだ好きなんだろうか。
わからない。
好きかどうか以前に、もう一度傷つくのが怖い。
あの時の痛みを、もう一度味わいたくない。
だから、拒否した。
間違っていないはずだ。
ベッドに横になり、天井を見つめる。
朝倉の顔が浮かぶ。五年前の朝倉。そして、今の朝倉。
変わったところもあれば、変わらないところもある。
「俺は、ずっと待ってる」
その言葉が、胸の奥に残っている。
振り払いたいのに、消えない。
私は、目を閉じた。
明日からも、朝倉と顔を合わせなければならない。
告白を断った相手と、同じ部署で働く。
それが、どれだけしんどいことか。
今から、想像するだけで胃が痛くなる。
でも、これでよかったんだと思う。
これが、正しい選択だったはず……
そう自分に言い聞かせながら、眠りについた。
眠りは浅く、何度も目が覚めた。
胸が痛い。でも、これでいい。これが正しい。
朝倉は黙ったまま、私を見上げていた。
その目が、悲しそうで、苦しくなる。
「……そうか」
長い沈黙の後、朝倉が言った。
「わかった。無理強いはしない」
立ち上がり、私と向き合う。
「でも、一つだけ言わせてくれ」
朝倉の目が、真っ直ぐに私を見る。
「俺は、まだ真帆のことが好きだ」
息が止まった。
「五年経っても、忘れられなかった。
他の人と付き合っても、どこかで比べてた。
だから、同じ部署に配属が決まった時、運命だと思った」
運命。
そんな言葉、信じていない。信じていないはずなのに、胸が締め付けられる。
「今は無理でも、いつか気が変わったら??
その時は言ってくれ。俺は、ずっと待ってる」
それだけ言って、朝倉は踵を返した。
公園を出て、駅の方へ歩いていく。
私は、その背中を見つめることしかできなかった。
◇
家に帰っても、朝倉の言葉が頭から離れなかった。
「まだ真帆のことが好きだ」
五年も経って、そんなことを言われるとは思わなかった。
私は、どうなんだろう。朝倉のことを、まだ好きなんだろうか。
わからない。
好きかどうか以前に、もう一度傷つくのが怖い。
あの時の痛みを、もう一度味わいたくない。
だから、拒否した。
間違っていないはずだ。
ベッドに横になり、天井を見つめる。
朝倉の顔が浮かぶ。五年前の朝倉。そして、今の朝倉。
変わったところもあれば、変わらないところもある。
「俺は、ずっと待ってる」
その言葉が、胸の奥に残っている。
振り払いたいのに、消えない。
私は、目を閉じた。
明日からも、朝倉と顔を合わせなければならない。
告白を断った相手と、同じ部署で働く。
それが、どれだけしんどいことか。
今から、想像するだけで胃が痛くなる。
でも、これでよかったんだと思う。
これが、正しい選択だったはず……
そう自分に言い聞かせながら、眠りについた。
眠りは浅く、何度も目が覚めた。
