一週間が経った。
朝倉が編集部に来てから七日。私はまだ、彼を避け続けている。
でも、限界が近いことは感じていた。
教育係という立場上、最低限の会話はしなければならない。
原稿のチェック方法、入稿のスケジュール、外部スタッフとのやり取り。
教えることは山ほどあった。
そのたびに朝倉と顔を合わせ、声を聞き、昔の記憶が蘇る。
心が、じわじわと消耗していっている。
「結城さん、この写真のセレクト、見てもらえますか」
朝倉が私のデスクに来る。もう何度目だろうか。
彼の手には、次号の特集用の写真データが入ったタブレット。
「……どれ」
「この三枚で迷ってます。誌面の雰囲気に合うのは、どれでしょう」
画面を覗き込み確認する。
モデルのポートレート写真。光の当たり方が微妙に違う三枚。
朝倉との距離が近すぎる。肩が触れそうな位置に立っている。
心臓がうるさい。
「……二枚目かな」
「理由を聞いてもいいですか」
「光が柔らかい。この特集のトーンに合ってると思う」
短く答えて、視線を逸らす。
「なるほど。ありがとうございます」
朝倉が戻っていく。
また息を止めていたことに気づいて、深く吸い込んだ。
いつまで、こんなことが続くんだろう……
朝倉が編集部に来てから七日。私はまだ、彼を避け続けている。
でも、限界が近いことは感じていた。
教育係という立場上、最低限の会話はしなければならない。
原稿のチェック方法、入稿のスケジュール、外部スタッフとのやり取り。
教えることは山ほどあった。
そのたびに朝倉と顔を合わせ、声を聞き、昔の記憶が蘇る。
心が、じわじわと消耗していっている。
「結城さん、この写真のセレクト、見てもらえますか」
朝倉が私のデスクに来る。もう何度目だろうか。
彼の手には、次号の特集用の写真データが入ったタブレット。
「……どれ」
「この三枚で迷ってます。誌面の雰囲気に合うのは、どれでしょう」
画面を覗き込み確認する。
モデルのポートレート写真。光の当たり方が微妙に違う三枚。
朝倉との距離が近すぎる。肩が触れそうな位置に立っている。
心臓がうるさい。
「……二枚目かな」
「理由を聞いてもいいですか」
「光が柔らかい。この特集のトーンに合ってると思う」
短く答えて、視線を逸らす。
「なるほど。ありがとうございます」
朝倉が戻っていく。
また息を止めていたことに気づいて、深く吸い込んだ。
いつまで、こんなことが続くんだろう……
