両思いだと誤解されて、しつこいくらい詰め寄ってきて、挙げ句の果てにストーカー行為
怖いくらい付き纏われたから縁を切るために辞めたのに………
「すみません、何度もお伝えしたとおり、私は先輩に好意を抱いたことはないです………っごめんなさい!」
「………は?」
低い声が返ってきて体が震える
「俺のこと好きでもないのに弄んだんだ?俺はずっとかのんちゃんしか好きじゃないのに…?」
距離を詰めてくる先輩から、距離を取るように反射的に足を引く
「ずっと好きなのに、両思いだって思ってきたのに。………裏切りじゃない?これ」
そう言って手を掴もうとしてきた先輩から逃げるように走った
走って走って、気づけば自分でもきたことのない夜の街の裏道にいて
「わわっ………っ!」
もう先輩が追ってきてないことを確認して、気が抜けた途端少しの段差に躓いて転んだ
………私の人生、良いことないな
こんな人生やめてしまいたい
ぼろぼろと自分の意思とは無関係になく出てくる涙に視界が揺らぐ中そう思った
『あんたなんか、産まなきゃ良かったこんなお荷物っ………!』
打たれた頬の痛みより
走ることによって酷使した足の痛みより
冷たい空気で乾燥した喉より
擦りむいて血が滲んだ膝より

