私のせいで柊くんが傷ついて嬉しい───
なんて
悲しませたくない
誤解を解きたい
そんな気持ちを塗り替えるのは、いつだって自己中な気持ちだ
「俺が拾った犬だもんね。歌音ちゃんが、俺のものだっていう首輪、つけないとね」
「ぇ、?…いっ………っ…」
首から肩にかけて、何度も容赦なく噛んで、キスを一つ落とす
私の手を握る柊くんの手は震えていて、ひんやりとしていた
首輪なんてなくても、私はあなたのものなのに
そんなに必死に存在を確かめなくても、私はいなくなったりしないのに
それでも受け入れてしまうのは、彼の境遇に自分と似たものを感じているからか
彼の意味抱いている気持ちを痛いほど理解できてしまうからなのか
それとも単純に
彼をどうしようもないくらい好きになってしまったからなのか
そう思いながら、彼の冷えた手が少しでも温まるように、握り返した
『歪んだ愛でも受け入れて』

