いかにもバーです、みたいな雰囲気の扉を開けると、カラーンと鈴の音が鳴る
「あれぇ、柊くん戻ってきたの………って誰、その子」
わ、綺麗なお姉さん
入ったすぐそばの席に座っていたお姉さんが冬野くんを見て言った
「んー、拾った。迷子の子犬ちゃん」
………へ?
子犬呼ばわりにびっくりして冬野くんを見るも、お姉さんと会話していて視線が合わない
「迷子にしてはボロボロすぎるとおもうのだけれど?」
「そ、だから今からボロボロを治してあげよーとおもって」
マスター、そっちの部屋かりてい?と、冬野くんが聞くと、マスターと呼ばれた男の人は頷いた
冬野くんは、迷いなく私を抱えて歩き、奥にある扉を開けて中に入った
「んしょ、じゃあここ座って」
扉の奥にあった部屋は意外にもちゃんとした部屋で、ソファや机がある
そばにあるソファに降ろされて、きょろきょろと部屋を見渡していると救急箱を手に冬野くんが目の前に跪いた
「ぇっ、あ、自分で手当できます………!」
膝は恥ずかしいっ………
「はーい、足見せてねー」
「え、ええ?」
有無を言わさず足を掴まれる

