「まぁ埋めたことは埋めているが、ひどいなこれ」
反論したくても自分でひどいとわかっているから、思わず歯を食いしばる。
ペアワークの相手じゃなければ文句も言えるのに。
「でもまぁ、普段の楠木にしては頑張ったな」
え?
普段のって……。
「そんな驚いた顔するなよ。誰が見たってわかるし。お前普段、テストでわからなくなると早々に諦めて寝てるじゃん」
確かに。
テストだろうが授業中だろうか、すっかり勉強を諦めてしまった莉菜は朝練で足りない分を補うと言わんばかりに、眠ることが多い。
そうだよね。あれだけ堂々と寝てたら誰だって気づくよね。
先生も一応注意するものの、すぐに寝ちゃうんだもん。特に午後はお腹いっぱいになって余計眠くなるみたい。
「朝練、言い訳にするなよ」
「え……?」
「どんなに練習を頑張っていても、それを不勉強の言い訳にはするな」
それは嫌味でも何でもなく、真剣に言われてしまった。
真面目に言われてしまえば、その通りなので反論できやしない。
っていうか鳴海、莉菜が朝練してたの知ってたんだ。芹香ちゃんから聞いてたのかな?
「ま、そんなことこれからは許さないけどな」
ニヤリと笑みを浮かべる鳴海に嫌な予感がする。
「この成績じゃ、ちょっとやそっとの努力なんて足りないからな。今日からテストまで、食う寝る以外は全部勉強だと思っとけ」
「きょ、今日から? それにご飯と食事以外って」
「そんなのお前の大好きなテレビだとかマンガだとか、そんなものは一切禁止だ!」
「えーーーーっ‼!」
「当然だろう? 一分一秒だって惜しいっつーの」
うー……そうかもしれないけどさぁ。
「別にいいぞ、無理だって言うなら。ただ周りを見てみろよ。みんな目の色変えてすでに取り組んでいるんだ。そんな中、自分だけ誘惑に負けました。赤点取りましたって、言えるのか?」
「なわけないじゃん! そもそもわたしだって頑張るつもりだもん。大会に出られないなんてありえないっ」
そうだよ。大会に出ることを莉菜はなにより楽しみにしてたんだ。
中学生になってはじめての公式戦に赤点で出られないなんて、ここまでずっと頑張ってきたのにスタートラインにも立てないなんてことになりたくない。
反論したくても自分でひどいとわかっているから、思わず歯を食いしばる。
ペアワークの相手じゃなければ文句も言えるのに。
「でもまぁ、普段の楠木にしては頑張ったな」
え?
普段のって……。
「そんな驚いた顔するなよ。誰が見たってわかるし。お前普段、テストでわからなくなると早々に諦めて寝てるじゃん」
確かに。
テストだろうが授業中だろうか、すっかり勉強を諦めてしまった莉菜は朝練で足りない分を補うと言わんばかりに、眠ることが多い。
そうだよね。あれだけ堂々と寝てたら誰だって気づくよね。
先生も一応注意するものの、すぐに寝ちゃうんだもん。特に午後はお腹いっぱいになって余計眠くなるみたい。
「朝練、言い訳にするなよ」
「え……?」
「どんなに練習を頑張っていても、それを不勉強の言い訳にはするな」
それは嫌味でも何でもなく、真剣に言われてしまった。
真面目に言われてしまえば、その通りなので反論できやしない。
っていうか鳴海、莉菜が朝練してたの知ってたんだ。芹香ちゃんから聞いてたのかな?
「ま、そんなことこれからは許さないけどな」
ニヤリと笑みを浮かべる鳴海に嫌な予感がする。
「この成績じゃ、ちょっとやそっとの努力なんて足りないからな。今日からテストまで、食う寝る以外は全部勉強だと思っとけ」
「きょ、今日から? それにご飯と食事以外って」
「そんなのお前の大好きなテレビだとかマンガだとか、そんなものは一切禁止だ!」
「えーーーーっ‼!」
「当然だろう? 一分一秒だって惜しいっつーの」
うー……そうかもしれないけどさぁ。
「別にいいぞ、無理だって言うなら。ただ周りを見てみろよ。みんな目の色変えてすでに取り組んでいるんだ。そんな中、自分だけ誘惑に負けました。赤点取りましたって、言えるのか?」
「なわけないじゃん! そもそもわたしだって頑張るつもりだもん。大会に出られないなんてありえないっ」
そうだよ。大会に出ることを莉菜はなにより楽しみにしてたんだ。
中学生になってはじめての公式戦に赤点で出られないなんて、ここまでずっと頑張ってきたのにスタートラインにも立てないなんてことになりたくない。

