いつからだっけ、私が「空気」になったのは——

そうだ、高一の夏だった。

あの頃は瑠璃、沙耶、私の3人組だった。

「おはよーっ!星菜!」
「おはよ!」
「ていうか今週の土曜3人で遊びに行こ、空いてる?」
「空いてるよ!」

そんな他愛もない会話ができてたのに。
その時は突然来た。瑠璃がいきなり冷たくなった。

沙耶とは普通に楽しそうに話すのに何故か私だけにはそっけなくなった。

「ねね、私さなんかしちゃった?最近冷たくない、?」
「あーごめん、倦怠期なんだよね」

倦怠期、意味がわからなかった。それからすぐに2対1の構図になって、話す人が居なくなった。

狭く深くの友達関係になんてしなきゃよかった。もっと色んな人に関わっておけばよかった。

だけど後悔したって仕方がなかった。

私はたくさんグループができている中で、
一人ぼっちになった。

3人組だった子達が友達が多かったことによって、私の悪口が広まるようになった。誰も口を聞いてくれなくなった。

それから私は「空気」になった。

そんなことを思い出してるうちに朝礼が終わった。
綺麗な雲ひとつない冷たい冬の朝。
私には眩しすぎたみたいだ。

押し付けられた学級委員の仕事が終わって、いつも通り一人で帰っていた時、柔らかいギターの音色が聞こえた。
気になって音が鳴る方へ向かうと高ニくらいの男の子が月に照らされながら、奏でていた。久々に心が動いた感じがする。素敵だ、と思った。

結局最後まで聞いて、気づいた頃には頬に涙がつたっていた。いつから泣いていたんだろう。いつもなら我慢できる涙が今日は止められなかった。

外で感情を表に出したのはいつぶりだろうか。