和の言いたいことは俺にもわかる
「…わかってる、もっとも誰かに話したところで」
「誰も信じない!」
俺たちが声を合わせて、そう言うと
お互いの顔を見て、フッ
と笑う
俺はアンディからもらった腕時計を見ながら
「じいちゃん、元気になるといいな」
「ああ、たぶん、大丈夫だろう、なんかそんな気がする、その時計は失くすなよ」
「ああ」
ロケットは軌道に乗り、一路地球を目指している
和は、シートベルトを緩め、
丸窓から外を見ながら
「見ろよ、地球、めっちゃブルー」
俺も身を乗り出して外を見る
「ああ、ほんと、マジ信じられん
キレイすぎんだろ」
俺たちは、かわるがわる窓の外を見て
おそらく最初で最後になるだろう、2人の
宇宙旅行の余韻に浸っていた
◇◇◇◇
