ランタンライトヒーローズ


急にガバッと体を離したアンディは、
自分で着けていたメンズライクな腕時計、
一見すると、デジタル仕様の大振りな腕時計を
俺に見せ、目をキラキラと輝かせた

「この間、おじさまが来た後に、もっと気軽に
地球(テルース)と連絡を取る方法は無いかなって
以前は、地球のあちこちに同志がいて
お互いの星を訪問しあったり、交流があったんだけど、既に亡くなっている人も多くて
さっきも言ったけど、ハーブの効能は
不老不死じゃないのよね
だからブラロックのことを詳しく知っている者も
どんどん少なくなっているの
それに子々孫々、伝えていくには、
ちょっとヘビーすぎる真実っていうか…
だから、ブライティおじさまがあなたたちに
この星のことを伝えたっていうのは、
とても大きい意味を持つの
この腕時計は、私が普段使いしていたものを
交信用に改良を加えてみた物、
あくまで試作段階だから、
実用可能かどうか、テストしてみましょう」

またしても試作品
とは言え、アンディは
自分で何でも作っちゃうんだな

俺は彼女のクリエイティブな才能に感心しつつ、
差し出された腕時計を見た
そこに浮かび上がってくる記号のような文字は
読めなかったが、うまくいけば、人工衛星を
中継点として、相手に連絡をしたい時だけ
使うことができるのではないか
と、彼女は言った


「え〜!もしそんなことがほんとにできたら
すごいな」

俺も和もかなり驚いたが、実際にやってみないと本当に交信できるかわからないと言う

「それでも、ね、期待を持ってチャレンジ!」

アンディはそう言って、今度は俺の頬に
軽くキスしてきたので少し驚いたが

いやいや、落ち着け
これは、つまり、外国的な挨拶だし

アンディはそんなドギマギする俺を見て
クスッと笑うと再びヨモギを抱き上げ
ロケットから離れた位置へと下がりながら
軽く手を挙げた