ランタンライトヒーローズ


俺と和は、やれやれ、助かった
ホッとした表情でお互い、目を合わせ苦笑い
その間、カプセル内を見て回っていたアンディは

「ふふっ、このカプセル、ほんとに年代物
よく動いてるなって、私でも思っちゃう
本当はもっときちんとメンテナンスした方が
…あら、これは?」

和が地球から持ってきた提灯(ランタン)に目を留めた

「…素敵、変わった形をしているわ、これ、何に使うものなの?それともただのインテリア?」

どうやらアンディは、ランタンが気に入ったらしい

「アンディが気に入ったのなら、それ、プレゼントするよ」

すかさず和が言い

プレゼントって、
自分もホテルの装飾品、
タダもらった物じゃねーか!

「あら、ふふっ、良いの?」

和はしれっとランタンの使い方をアンディに教え

「私のデスク横のスペースに置く事にするわ
あなたたちが危うく宇宙を漂流するところだった記念!」

彼女が楽しそうにランタンを掲げる
そんなやり取りを、聞いていたのか否か
ヨモギが素早い身のこなしで、アンディの足元に来ると、彼女の体にに飛びついた
突然のことに驚いた彼女は

「キャッ!ヨモギ、急にどうしたの?
ね、隼、どうしたらいいの?」

俺は彼女に駆け寄ると

「ほら、こうして、下から支えるように…」
そう言って、彼女に猫の抱き方を教えた

猫はアンディに抱えられ、どうやらご満悦らしい
目を細め、何やらモニョモニョ言っている
かくいうアンディもまんざらで無さそうなので

「…いっそ、この星、アンディがここでコイツを飼うってのは?」

俺はやや小声で提案してみた

「えっ?私が?」

アンディは、驚いたように俺を見たが
しばしの間考え、

「大丈夫かしら…」

「猫は基本室内飼いなので、外に出さないようにすれば、危険は無いさ」

「そ…う、なのね、部屋はたくさんあるけれど…」

その間も、ここは自分の場所とばかり
猫は顎のあたりをアンディに撫でられ
気持ち良さそうにしている

「…わかった、文献を調べてみる、ほんとは
何かわからない事があった時、隼たちと気軽に
連絡が取れる手段があると良いのだけど」

「そうだな、何か…」
その時だった
召使いが外から

「お嬢様、支度が整いました」