アンディは
「あなたたち、まともに操縦もできないのに
よくここまで来られたわね」
まぁ、そう言われても仕方がない状況だ
和が
「トリセツとかあると嬉しいんだけど」
「トリセツ?…つまり、マニュアル?」
「それ!マニュアル」
「古すぎて、この機種のモノは無いかもだけど、
発射させるだけなら難しくないわよ
ほら、このボタン
元々脱出用カプセルだから、よほどの事がない
限り、ここへの軌道は固定されてるし」
アンディがそう言って指し示したのは
やはり緑のボタン
しかしながら次に白いボタンの方を見て、
彼女は大きな声を出した
「あら、ちょっと待って、このカプセル
もう燃料がないわよ」
和がすぐに
「えっ?まさかガス欠?
んなバカな…いや、待て
したらこの白いボタン、うっすら残ってる文字はSじゃなくて…」
「燃焼室のB、長年使ってるから、
文字が擦れちゃってるけどね
ロケットに燃料を入れる時に使うボタン」
あっさりとアンディが言い
「外、見てくるわ」
彼女がカプセルから出ていくと
「…来る時、このボタン、押しちゃったよな」
「…押しちゃったな」
それによって何が起きるのか
再び扉が開いた時、アンディは
「液体燃料、空っぽになってる」
そう、僕らに告げた
