ランタンライトヒーローズ


「そういや、今、こっちは何時位?」

「そうね、地球時間で言うところの午後3時
ってところかしら、まさしくティータイム、
お茶の時間ね」

「そうか、でも、もうあのお茶は飲まなくていいかな」

と、俺が言うと、アンディはプッと吹き出し

「今度2人が来るときには、甘いお茶菓子も
用意させますわ
…さ、それじゃ、カプセルの場所までお見送りを」

アンディがそう言って、立ち上がると
俺らもそれに続いて、客間を出た
城を背にし、ロケットのある場所まで
戻る道すがら、和が

「ところで、このハーブ、今まで我が家で栽培していたものとは、違うのかい、何か特別なもの?」

「特別…
そうね、もともとブラロックは緑豊かな星で
そこに住むものは皆、このハーブの葉を煎じて
飲む習慣があったの
さっき渡したのは、その時代からあった種と
私が改良加えた苗の2種類よ
だから種の方は、おそらくおじさまも持ってらして、栽培していたはず
それらのハーブは、最初は普通に健康に良いと言うだけだったのだけど、色々なハーブ同士を組み合わせることによって更に、多様な効能があることがわかってきたの」


「ちなみに、どんな効能?」

「地球で言うところのアンチエイジング?
不老不死とまではいかないけれど
それに…」

アンディがそこで言葉を切ったので、和が

「それに、何?」

「ふふっ、信じてもらえるかわからないけれど
ブラロックの一族は、このブレンドされたハーブティーを継続して摂取することで、ある種の特別な能力、相手の心を読むって言うのかしら
読心術を身に付ける事ができるようになったの」

「読心術?」

俺と和が、オウム返しに言ってしまい

「ただそれが間違いの元だったのよね
結局、政争の具に使われてしまって…」

彼女が、先ほど見せた何かを憂いているような
表情
もしかすると、元々このハーブが原因で、
星が1つ、なくなってしまったのかもしれない
じいちゃんは、ブラロック星が破砕してしまった原因については、何も言わなかったけど

「ブラロック…、それが君のルーツ
ってか、俺らのルーツでもあるのか」

「ふふっ、もっとも私も歴史の授業で習っただけですけれどね
ただ、それ以来このハーブについての研究は、
極秘裏に行われるようになったの
つまるところ、機密扱いの部分もあって、
ほら、ここに入るときに、私の声が聞こえたら隼がびっくりしていたでしょう、やたらと他人が
入ってこないように、この城と研究所を含め、
それなりに警備は厳しいんです」