どうやら夏目漱石の「吾輩は猫である」のことを
言っているらしい
するとまたしても和が
「名前、君が決めてくれよ」
「えっ?私が?決めて良いの?」
彼女は恐る恐る子猫に近づくと、そっと指で
頭を撫でながら、考え考え
「それじゃあ…
男の子でも女の子でも両方使える名前
日本のハーブの名前にしましょうか
有名なハーブ…
そう、ヨモギ、ヨモギが良いわ」
「ヨモギって、何か草餅みたいな名前だな」
俺が思わず口走ると和は
「ヨモギか、クッ、面白い名前だ
あと、猫のエサ、地球だったら普通にペットフードってのが売ってるよ、手作りなら鶏の《《ササミ》》とか」
「oh、それだったら用意できそうだわ」
「でもここに置いていくわけにもいかないし、
今日のところはこのまま連れて帰るよ」
するとアンディはガッカリした様子で
「残念、また連れてきて欲しいわ」
「ああ、アンディ、君さえよかったらまた来るよ」
和の言葉に彼女がにっこりと微笑む
『アンディ』って…
和のヤツ、なんのためらいも無く彼女を愛称で呼ぶが、許可を得たのか?
全く…こういうちょっとキザな言い回し
和はよく言えるよな、しかもさらりと
おまけにいつの間にか、地球に戻ったら
この猫を飼う前提になってないか?
「じゃあ、名残惜しいけど、失礼させてもらうよ
あんまりのんびりもしていられない、日本の夜が明けてしまう」
