俺が「アンディのお母さんは?」
と、聞こうとした時、彼女が目を見開き
「あらっ?その子…おチビちゃん、
隼が連れてきたの?
見たことがない生き物だけど、
全身毛で覆われていて、可愛いわ!」
彼女の言葉に、俺が足元を見るとそこには
地球を出るときに連れてきた子猫がいて
「にゃ〜」
「もしかして、その鳴き方、ネコ?地球には、そう呼ばれる生き物がいるって聞いたことがあるわ」
「あ、実は地球を出るときに、勝手にこいつが
ロケットに乗り込んできちゃって
てか、この星にはいないの?猫」
彼女は少し考えてから
「そうね、頻繁に見かけるとしたら
鳥類ぐらいかしら
いわゆる哺乳類は、進化の過程で絶滅したり、
なかなか繁殖しづらいのか、どこにでもいると
言うものではないわね
少なくとも私たちが、この星に移住してきた段階で、ネコの存在を確認できていない…
ね、そんな事より、この子、名前は何て言うの?お腹が空いてるんじゃない?
何か食べさせてあげたほうがいいんじゃ…」
名前をつけると、情が湧くからな
それこそ、離れがたくなる
父さんたちの口癖
それがわかっているから
「名前は…まだ無い」
しかし、アンディは何を思ったのか
「知ってるわ!それ!
ブライティおじさまが昔、地球の読み物を
プレゼントして下さったの、
小説の中の有名なフレーズでしょ?」
