「ごめんなさい、ブレンドするのに時間がかかってしまって、なるべく即効性がありそうなものも
含めて、4種類のハーブを調合しておいたわ
試作品を含めて、だけどね
よく煮出して、おじさまに飲ませてあげて
それとは別に、これ、昔から私たち一族が飲んでいたハーブの種とそこから多少改良を加えた苗、
これはお庭に」
そう言って、俺に茶色の紙包みを渡した
アンディは
「麗子様に、お茶を淹れる際、少し濃いめに抽出…
煮出して下さいって、必ず伝えてね」
「えっと、今、試作品って、飲んでも大丈夫なのかい?」
「私自身も何回か飲んでるし、体に害は無いわよ
ただ、味のほうは、ものすごく美味ってわけじゃないかもしれないけど」
俺たちが目配せしたのを見ると、
彼女は微かに口元を緩めた
すると和が
「さっきから思ってたんだけど、失礼ながら
君は若く見えるけど、研究者か何かかい?」
「あら、言ってなかったかしら
テンメッシュ星では、ジュニアハイスクールに
入学すると同時に、
自分がなりたい職業の実習が始まるの
私はずっとこの星の植物を研究したかったから
迷わず、この仕事を選んだわ
こことは別の、すぐ隣にある建物に研究所があるから、学校の授業は午前中だけ受けて、
午後からはそちらで研究に努めるってわけ」
2人とも(おそらく)1度しかこの星には
来ておらず、
短時間の滞在でそんな詳しい話を聞いているはずもないのだが、言われてみると、彼女の服装は
ぴったりとしたタイプのスーツを着た上に、
白衣を身に付けている
「へぇ、既に仕事としているわけだ、しかも
学校の授業って、じゃあ学生兼研究者ってことだね」
