「とにかくネコ様を《《お膝》》の上でしっかり抱け!」
「んな事言ったって、猫がそう簡単にこっちの
言う事…」
和に言われるまでもなく、猫をなんとかせねば
そもそも宇宙旅行に耐えられるのか?
シートベルトを手で緩め、猫に腕を伸ばす
子猫はと言うと、突然、機体が動いた事で
最初、床の上にべったりとうずくまっていたが、俺と目が合うとよろけながらも起き上がり、
タンッ…
俺の太腿の上に収まった
「やれやれ…」
「これでほんとにあの星に直行!なら、
この猫はヒーロー…オス?メス?、あ…オスね
じゃ、やっぱりヒーローだな」
そうこうするうちに、ものすごいGがかかる
子猫は小さな声で「ニャ」と言ったが、
それ以外は俺の服に、これまた小さな爪を立て
しがみついていた
ロケットが安定走行になった頃、和が小窓から
外を覗き、
「やっぱ、夢じゃなかった」
と言った
「俺も…この間の石垣旅行で同乗させてもらったんだ、…てっきり夢だと思っていたけどな」
俺たちは顔を見合わせて、
クッ…と笑った
