ランタンライトヒーローズ


◇◇◇◇

石垣島の夜道は暗い
街灯は、ほぼ無い
故に星はキレイだ
わかっちゃいたけど
これから自分がしようとしてる事
じいちゃんを助けるためとは言え
そんな気軽に、何の知識も無い俺に
宇宙旅行が出来るものなのか

答えが出ぬまま、灯台が間近に
迫ってきて、心臓の鼓動が速くなる

再び灯台の扉の前で、錠前のところを
スマホで照らす
南京錠はしっかりかかっていて、やはり
中に入るのには壊すしかなさそうだ

背中のバックパックから、昼間購入したペンチを
取り出すと、南京錠の《《ツル》》の部分に
ペンチの先を挟んでみた

っれ…?思ったより太いな
力任せにやったら切断出来るかと思ったが
これじゃ…

それでも俺は、思いっきり力を入れて
南京錠のツルを切ろうとした

「んっ…!」

しかし南京錠は、少しツルに傷が入っただけで
ビクともしない

うっ…
しまった…
もっとデカいペンチを用意すべきだった
俺は途方に暮れたが、このまま尻尾巻いて
帰るわけにはいかない、再度チャレンジ
腹に力を入れて…

その瞬間
オレンジ色の灯りがチラチラと揺れながら、
階段を降りてくる人影が目に入った


「…やまと!」