ランタンライトヒーローズ



春休みに免許を取ったと言う和の運転は
時々ヒヤリとさせられたが
どうにかこうにかあの日、
父さんたちと回ったエリアをなぞりながら
走ってもらっているうちにすでに日暮れ時刻
(まあ、実際道端に生えていたワケじゃないから
あるはずも無い)
最後に大型スーパーで食料品を調達しがてら
俺は先に工具売り場でペンチをこそっと購入
目的のモノを手に入れ、しばらくぐるぐると
手持ち無沙汰に店内を回っていたが
カゴにあれこれ入れて来た和と合流

「やまと…なんか、主婦っぽい」

「あ?お前、わかってないな?
今回は豪華ビュッフェじゃないから、夕飯、
自分らでなんとかしなきゃなんねーんだぞ」

そうだった
父さんの「石垣での係る費用は、各自で」
と、ビジネスライクなお言葉
なんとなれば、年上風を吹かせたがる和に頼るか

「俺の分、ある?」

「まあ、あるけど」

和がやれやれ、と言う顔でレジに並ぶ
会計を済ませて車に戻ると

「コレで全部?あん時行ったとこ、回った?」

と聞く和に

「だいたい…」

「結局、それらしい《《葉っぱ》》は、なかったんだよな、ちゃんと確認したのか?」

のらりくらり答える俺に
そろそろ思い出してくれと言わんばかりに
和が聞いてきた