ランタンライトヒーローズ


同じ予備校
メッセージアプリを交換した奴もいたが
顔だけしかわからない奴もいて
とりあえず、ジュースとジンジャーエールで乾杯
この人数なら、マイクはほとんど回ってこないので、友達の歌に合いの手を入れ
周りに同調しつつ、雰囲気を楽しむ

中には、スマホばかりいじってたり
食べることに集中してる奴もいるし
まあ、これよ
このテキトーさが気楽で良し

かくゆう俺も、将馬とばかり話をしていたのだが
そろそろ会もお開きと言う頃
今まではクラスメイトらしき女子と一緒にいた
他校の女子が立ち上がり、俺の隣に座った
大人たちがよく言う「宴もたけなわ」

「ね、君、滎応(けいおう)の三浦君?」

「そうだけど、えっと…君は?」

「桜華中の川崎です、川崎香那(かな)

「あ〜、川崎さん、楽しんでる?さっきまで一緒は、同じ学校かなんか?」

「そう、クラスメイト、ね、それよりさ
三浦君って、誰か付き合ってる子とか、いる?」

この切り出しから始まる二の句は
大抵決まっている

「いや…いないよ」

「じゃあ、私と付き合ってみない?」

目をキラキラさせ、俺に聞いてくる
部屋が暗めなので、あまり顔が見えていなかったが、よく見ると結構ビジュ良し
パッと見、スタイルも悪く無いので
きっと自分に自信があるのだろう
俺はいつもの
「ん〜、でも俺、みんなとわちゃわちゃしてんのが、好きなんだよ、今みたく」

「え〜…、誰か1人とは付き合わないって事?」

「まあ、そう言う事」

「なんで?良いじゃん、私、結構楽しい子だよ?」

プッ
自分で言うか?
いや、確かに面白い子かもな
俺が黙って彼女を見ていると

「あ、それとも、誰か、好きな人、いる?」

「いや…」

その時、頭に浮かんだのは色白の美少女
あれ?なんだっけ?夢に出てきたヤツかな
それともアニメキャラ?
にしちゃあ、ずいぶんとリアル

「…とりあえず、メッセージアプリだけでも
交換してくれる?」

香那に言われ、
「ああ、いいよ」

俺がスマホを差し出すと

「やたっ!」

彼女は嬉しそうに、俺のIDを携帯に登録した