ランタンライトヒーローズ



「あら、まだ良いじゃないですか
そんなにすぐにお帰りにならなくても
少しはこの辺りを、隼にも案内したいわ」

俺はこれ以上、このゲロ(にが)なお茶を飲まなくて
良くなった事に胸を撫で下ろしながら、
じいちゃんの後をついて行こうとして
そうアンディに呼び止められ
思わずじいちゃんの顔色をうかがった

「ありがとう、アンディ、また寄らせてもらうさ」

明らかに失望の表情を浮かべたアンディだったが
また笑顔に戻ると、俺たちがカプセルに
乗り込むまで見送ってくれた
来る時同様、あっさりと宇宙船カプセル号を
発射させたじいちゃんは、
アンディから預かった荷物を
大事そうに膝の上に置くと
静かに目を閉じた

いつものじいちゃんだ
具合が悪そうには見えない
俺は、よもやさっき飲んだお茶のせいでも
なかろうが、体がダルい感じがして目を閉じる
ほんの一瞬だけのつもりだったが

ハッ!

として目を開けると、どうやらすでに
地に足がつく場所に帰ってきていたようで

「地球?帰れたの⁈」

「縁起でも無いことを言うな、燃料さえあれば
帰れるさ」

ニヤリと笑うじいちゃんを見てホッとしたのか
俺はもう目を開けていられなかった


◇◇◇◇