ランタンライトヒーローズ


その声の主が、
狭い螺旋階段(づた)いに登ってくる気配を感じ、
俺は諦めてスマホのライトを点灯させる

その瞬間、お互いの顔が相手のライトで照らされ

「…おじいちゃん⁈」

ライトで照らされた顔、
それはなんと、煌じいちゃんで
へっ?なんで?
俺が答えを出す間もなく

「隼か?」

いつもクールなじいちゃんなので、
口調に特別な感じは無かったが
それでもその表情には驚きの色が見てとれた

「何故お前がここにいる?ここで何をしている?」

矢継ぎ早にそう聞かれて、俺は咄嗟に

「宿題、なっ、夏休みの自由研究…」

と答えた
いや、でも待てよ、
じいちゃんこそ、何で?

「…ふっ、自由研究か、ここには研究出来そうな物があったか?」

俺は先程から体を流れる不快な汗にイラつきながら、ゴクっと生唾を飲み込むと、昨夜見たロケットのような物体を思い出し

「あっ…たような、なかったような…」

俺の曖昧な返事に、じいちゃんはニヤッと笑うと

「隼には、《《まだ》》早い…いや、早くもないか」

独り言のように呟いたじいちゃんは、俺の顔を
ジイっと見ると

「隼も一緒に来るか?」

と言った