ランタンライトヒーローズ

昨夜は、オレらしくもなくビビってしまったが
何の事はない、単なる宇宙系オブジェだ
本当に飛ぶわけでは無い
ラスト1回、これで鍵が開いてなければ諦める
和を巻きこもうかとも思ったが、夢想好きなガキと言われるのも癪に障る
俺は誰にもこのことを言わず
見たらすぐ戻れば良い
皆が島唄ライブに聞き入っている間を見計らい
そっとホテルを抜け出した

「たしか、こっちの方角だよな」

これまでは海岸沿いに行ったが、海を背に
ライブをやっているので、その横を通っていく
勇気は、さすがに無い
誰にも気づかれないよう部屋に戻るふりして、
エントランスから出ると
今日はホテルの正面から回り込むようにしていったもんだから、ちょっとだけ迷う
だが、どうにか昨日と同じ灯台を発見

ここだ

俺は周りに誰もいないのを確認して、暗闇の中
スマホのライトを頼りに
ゆっくりと丸太の階段を下りていく
俺が入り口を照らすと
なんと、出入り口の鍵は今日も開いていた