ランタンライトヒーローズ

最初はそんな風に冗談を言い合うなどしていたが、
どれぐらいホテルから離れただろうか
こうして俺ら2人は、星空を追って、
暗い方へ暗い方へとどんどん歩いて行く
だんだん、お互い無口になり
そろそろ引き返そう
和にそう言おうと思った瞬間
昼間は気がつかなかったが
正面に突如として
聳え立つ(そびえたつ)灯台がある事に気がついた

「こんなところに灯台があるぜ」

中に入って灯台の上まで登れば、
更に星がよく見えるのではないか
こんな所におあつらえむきのツール
そう思った俺が足早に近づいていくと
後から和が

「おい、階段気を付けろよ」

灯台の入り口までは、坂になっていて
草の生い茂る中に丸太の階段
足で踏み締めてみると、やや湿った土
俺はハッとして、滑らないよう、今度は
やや慎重に下りていく

「鍵、特にかかってないみたいだぜ?」

入り口のあたりを、スマホで照らしながら
和に言うと

「いや、よく見ろよ、
南京錠がこっち側にぶら下がってる、
誰かが閉め忘れただけじゃないのか?」

「ちょっと開けてみようぜ」