「とは言え、真っ暗だな」
後方に、ホテルの客室からこぼれる明かりがあるので、かろうじて周りは見えているが
かなり真っ暗であり、ふと空を見上げると
夜空には、これでもかと言う位の星が輝く
「うぉ〜、気持ちが悪くなるくらい、星が見えるな」
と俺が言えば
「お前、もう少し表現なんとかなんねぇの?
あれ天の川だし、むしろこれ以上の
美しい煌めきはないだろうよ」
残念なヤツ、とばかりに和が答える
足元をスマホで照らしながら
「スマホのライトよりは、提灯の明かりの方が
雰囲気出るな、てか、その提灯どうしたんだ?」
和の手元にあるオレンジ色の提灯が気になって
聞いてみると
「明日ライブがあるって言う会場に飾ってあったのを、ひとつ拝借してきた」
「あ〜…良いけど、後で返しとけよ」
