ランタンライトヒーローズ

母さんたちは、すでに食べ終わって
俺だけアイスキャンディーを舐めていると
まるで俺の存在は無いかのように2人の世界
子供の俺でも、ちょっと入っていけない空気
だが、それは珍しい事ではない

俺との会話では、『親』という立場を忘れたことが
ない母さんだが
父さんと2人の時は、『彗』
と、父さんの名前を呼び
父さんも母さんを『沙夜(さや)』と名前で呼ぶ
物心がつき、その事に気がついた俺は、
なんともこそばゆい気分
名前で呼び合うのは、麗子さんの言うアイデン…なんとかってヤツかもしれないが、
夫婦仲がよろしいのは良いとして
子供の前でもベタベタしすぎ
オヤジ!母さんの腰に手を回すのはヤメロ

俺は父さんのように、人前でカノジョと
イチャつくような事はしない
これは絶対だ!

「隼」

「あ?」

「いつまで食ってんだ?
サッサと食べて、ほら、次に行くぞ」