会えないままな軍神夫からの殺人的な溺愛

「……奥様。旦那様と結婚出来て、良かったでしょう? 結婚式後の一年間は大変でしたが」

 無表情のままのクウェンティンは、これまでにそうとは見せずにキーブルグ侯爵家に嫁いだ私が、アーロンと結婚したことについてどう思って居るか、気になっていたに違いない。

 クウェンティンにとってアーロンは自慢出来るほどにとても大事な主人なので、妻の希望を最優先にしろと指示されていたから、出会ったばかりの私の願いだってすべて叶えてくれた。

 ……今では何もかもが、理解出来る。

「ええ。とても幸せよ。アーロンと出会えて……結婚出来て、本当に良かったわ。彼以上の人なんて、どこにも居ないもの」

「それが聞けて……本当に安心しました。ただ、領地経営については無理なさらないでください。奥様」

 クウェンティンは未だに私がキーブルグ家の領地経営を、夫の代わりに全部してしまっていることについて、あまり良く思っていない。

 きっと他の貴婦人のように、お茶会や夜会に出て優雅に遊んで暮らせと言いたいのだろう。