バイバイを書いた夜、君が来た ――あの夜、君の声が僕を繋ぎ止めた

あの夜から、一週間が過ぎた。

何かが劇的に変わったわけじゃない。
二人で配信をして、いつも通り言葉を交わして、笑って。
変わらない日々は、ちゃんと続いていた。

それでも――
会いたい、という気持ちだけが、静かに積もっていった。

画面越しの声。
同じ時間を共有しているはずなのに、触れられない距離。

楽しい。
幸せだ。

それなのに、胸の奥に残る、どうしようもない寂しさ。

ある夜、通話の途中で。
話題が途切れた、その隙間に、気づいたら口を開いていた。

「……ね、ぱちぇたん」

少し、間を置く。

「会いたい」

言ってしまった、と思った。
でも、引っ込められる言葉じゃなかった。

通話の向こうが、一瞬だけ静かになる。

「……うん」

すぐに返ってきた声は、迷いがなかった。

「俺も会いたい」

それだけで、胸がいっぱいになる。

「じゃあさ」

ぱちぇが続ける。

「週末、会いに行こうか」

言葉を理解する前に、視界が滲んだ。

「……っ」

息を吸おうとして、うまくいかない。

「〇〇?」

名前を呼ばれた瞬間、涙が溢れた。

「ごめん……」

声が震える。

「嬉しくて……」

「謝ることじゃない」

優しい声。

「そう言ってもらえて、俺も嬉しい」