目が覚めた瞬間、昨日の会話が頭に戻ってきた。
ぱちぇに話したこと。
言葉にしたら、想像以上に重くて、
でも、ちゃんと受け止められてしまったこと。
胸の奥が、まだ少しだけひりついている。
……昨日は、さすがに疲れたな。
崩れたわけじゃない。
それでも、長い間しまい込んでいたものを
無理やり引きずり出したみたいな感覚が残っていた。
スマホを手に取る。
通知は、特にない。
それが、なぜか安心だった。
――距離は戻っていない。
でも、近づきすぎてもいない。
ちょうどいい位置で、
昨日の余韻だけが、静かに残っている。
……大丈夫。
そう思えたから、
昨夜の続きみたいな感覚で、通話を繋いだ。
会うとしたら、どんな感じだろう、って話をした。
僕は地理が壊滅的で、
ナビを見ていても平気で逆方向に行く。
画面酔いもするし、電車も苦手で、
お酒なんて、ほろよい半分で終わる。
「だからさ……」
そう前置きしてから言った。
「多分、僕が会いに行くのは、現実的じゃない」
少しだけ間があって。
「うん、だと思ってた」
ぱちぇの声は、あっさりしていた。
「俺が行くよ」
当たり前みたいに言うから、
一瞬、言葉が出なかった。
「一回行った場所なら、もう迷わないし」
「乗り物も平気だし、酒も……まあ、飲める」
冗談っぽく言うけど、
その全部が、頼もしくて。
ああ、この人は本当に“来る側”の人なんだ。
ぱちぇに話したこと。
言葉にしたら、想像以上に重くて、
でも、ちゃんと受け止められてしまったこと。
胸の奥が、まだ少しだけひりついている。
……昨日は、さすがに疲れたな。
崩れたわけじゃない。
それでも、長い間しまい込んでいたものを
無理やり引きずり出したみたいな感覚が残っていた。
スマホを手に取る。
通知は、特にない。
それが、なぜか安心だった。
――距離は戻っていない。
でも、近づきすぎてもいない。
ちょうどいい位置で、
昨日の余韻だけが、静かに残っている。
……大丈夫。
そう思えたから、
昨夜の続きみたいな感覚で、通話を繋いだ。
会うとしたら、どんな感じだろう、って話をした。
僕は地理が壊滅的で、
ナビを見ていても平気で逆方向に行く。
画面酔いもするし、電車も苦手で、
お酒なんて、ほろよい半分で終わる。
「だからさ……」
そう前置きしてから言った。
「多分、僕が会いに行くのは、現実的じゃない」
少しだけ間があって。
「うん、だと思ってた」
ぱちぇの声は、あっさりしていた。
「俺が行くよ」
当たり前みたいに言うから、
一瞬、言葉が出なかった。
「一回行った場所なら、もう迷わないし」
「乗り物も平気だし、酒も……まあ、飲める」
冗談っぽく言うけど、
その全部が、頼もしくて。
ああ、この人は本当に“来る側”の人なんだ。
