バイバイを書いた夜、君が来た ――あの夜、君の声が僕を繋ぎ止めた

でも、

「……数字はさ」

 ぱちぇが、ぽつりと呟いた。

「見えるから」

 それだけで、十分だった。

 僕一人で配信していた頃。
 白黒恋慕に名前を変える前。

 比べなくても分かるほど、
 数字は、正直だった。

 「気にしなくていい」
 
それは、気にしている人に言う言葉じゃない。

 その夜は、
 それ以上深く踏み込めなかった。

 ただ、

 「ごめん」
 
と、どちらともなく言って、通話を切った。

それからも、配信は続いた。

 恋バナ雑談。
 VC垂れ流しの夜。
 たまに、軽くゲーム。

 表向きは、何も変わらない。

 でも、
 画面の向こうで、
 ぱちぇが少しだけ無理をしていることに、
 僕は気づいていた。

 だから、ある日、僕から言った。