バイバイを書いた夜、君が来た ――あの夜、君の声が僕を繋ぎ止めた

「んー、
 『一人の時の方が良かった』とか、
 『無理して一緒にやらなくてもいいんじゃない?』とか」

 冗談めかして言ったつもりだった。
 実際、その時点では、そこまで深刻に捉えていなかった。

 けれど。

「……そっか」

 その一言が、やけに低かった。

 それ以上、ぱちぇは何も言わなかった。
 話題も、自然に流れた。

 その時は、
 「触れない方がいいことだったのかな」
 その程度にしか思っていなかった。

 気づいたのは、数日後だった。

 また似たような質問が届いた。
 今度は、もう少し言葉が強かった。

 ―― 結依は悪くない、問題はあいつ
 ―― しゃしゃり出てきて邪魔
 ――視聴者の気持ち考えて

 画面を見つめながら、
 胸の奥が、じわっと冷えていくのを感じた。

 それでも、
 「全部匿名だしな」
 そう自分に言い聞かせて、
 その日はそのままにしてしまった。