バイバイを書いた夜、君が来た ――あの夜、君の声が僕を繋ぎ止めた

通話が、
静かになる。

「……楽しかったね」

僕が言うと、
ぱちぇは少し間を置いて答えた。

「うん。楽しかった」

声は、嘘じゃない。

でも、
その奥にある疲れも、
ちゃんと伝わってきた。

「でもさ」

ぱちぇは続ける。

「約束、忘れてたでしょ」

「……うん」

言い訳は、しなかった。

「責めたいわけじゃないよ」

そう前置きしてから、
言葉を選ぶ。

「ただ、俺との時間より、
そっちが優先されたみたいで」

胸が、ちくりと痛む。

それは、
否定できない事実だった。

「ごめん」

「ううん」

ぱちぇは、
すぐに否定した。

「〇〇が悪いって話じゃない」

少しだけ、笑う。

「〇〇は、配信者なんだし」

その言葉が、
逆に重かった。

次の日。

僕一人の配信をした。

雑談だけ。
参加型はしない。

VCも、繋がない。

静かな配信だったけど、
不思議と落ち着いた。