バイバイを書いた夜、君が来た ――あの夜、君の声が僕を繋ぎ止めた

「なんか、二人の雑談、好きって人多いね」

「みたいだね」

「……俺は、嬉しい」

その言い方が、
妙に真剣で、
冗談として流せなかった。

「なんで?」

「だってさ」

少し言い淀んでから、続ける。

「〇〇の声、
俺だけが一番近くで聞いてる感じするから」

その言葉に、
胸がきゅっとなる。

嬉しくないわけじゃない。
むしろ、
大切にされている実感はある。

でも同時に、
その距離が、
少しだけ狭く感じられた。

それでも、
僕は否定しなかった。

否定する理由が、
見つからなかった。

参加型のゲームは、
自然と減っていった。

「今日は雑談で」

「次は二人でやれるやつにしよう」

理由を説明することもなく、
そういう選択が増えていく。

コメント欄が、
少しずつ落ち着いていく。

知らない名前が減り、
見慣れた名前が残る。

それは、
悪い変化じゃない。

むしろ、
居心地は良くなっている。