抱えきれないほどの愛に。

――「……よう、くん…?」



屋上に一人、柵の前に立つ男子生徒。


「なに…、してるの」


手に握っていたはずのスマホが滑り落ちた。





―――「やっと、






壊れたね」






何が壊れた、の…っ。


今、何が…壊れ、たの…。


「ここに居れば来てくれるかなって思ったから」


「何…しようと…っ」


「強いて言うなら……



―――自殺?」



時が止まったように息が吸えなかった。


じさ、つ。



「そんな…軽く…」


「軽くなんてないよ。真面目な話、だよ」


その瞬間、目の色が変わった。


”闇”に変わった。


「何…いって…」


「何って……



葉音が早く、独りになるように、





―――壊れるように