抱えきれないほどの愛に。

そんな言葉が紡がれ、勢いよく息を吸い込んだ。


咳か、虚しさからの叫びか。


もうわからなかった。


だから、


…ただ、ただ泣いた。



『っ…死なないでっ!



…置いてかないで、……っ』



ただ必死にそう叫んだ。


私の叫びと泣く声だけが響いた。



『…じゃあ、一緒に


生きてくれんの?


死ぬまで、


一緒に泣いてくれんの?


最期まで


囚われてくれるの?』



その言葉など聞こえなかった。


必死にすがりつくことでいっぱいだったから。


受話器に思いっきり叫んだ。


『っ一緒に居るから……死なないでっ!


私を……


…見捨てないで…』


段々と弱まっていくそんな声が彼に届いたのか。


『……会おう』


っ……。


その言葉だけでこんなにも安心して、救われる。


彼の存在が私の中でどれだけ大きなものかを物語っていた。



土砂降りの雨の中。


叫んで、泣いて、


抱き着いた。


空に光るものでさえもう気にならなくて、


目の前の冷たいぬくもりだけをただ



―――抱きしめた、日のこと。