抱えきれないほどの愛に。

「……ねぇはーちゃん」


心配そうな声色で私の愛称を呼んだのはママだった。



そんなママをなだめるつもりで振り返った。


けれど。


「……最近、大丈夫?」


ママの口から飛び出してきたのは予想外にもそんな言葉だった。


ついつい身構えていた私はほっと肩を下ろすと、心配などかけまい、という気持ちで笑みを浮かべた。


「…うん。ありがとう、ママ」



「…そう。いつでも待ってるからね」



そう言って優しく微笑むと「早く降りてきてね」という言葉を残して下に降りていった。


ママの「待ってる」には色んな意味が詰め込んである。


きっと、ぜんぶの意味での「待ってるね」が小さい頃からの私の支えだった。


とはいえ、実際何も言わないことが多かったのだけれど。