抱えきれないほどの愛に。

「……別れ、たんです。…それにっ、別れた、はず…です」


震える口を何とか動かしてそう言う。


「……そうなのか」


先生はそう言いながらもどこかおかしいとでもいうように首をひねった。


「まぁいい。でも、関係は良好にしとけよー」


それだけ言うと、「この後ミーティングなんだ」と言った先生は踵を返していった。


何で…どうして……そんなこと、言ったの…?


意味が、分からない…。


…ようくんは何がしたいの?



何で…なの…。


ようくんは……何を考えてるの…。


分からない。


ようくんも、ようくんの行動も……


ぜんぶ、分からない。



一人、雨のせいで湿気が残った廊下に一粒の涙が伝った。