抱えきれないほどの愛に。

―――唇に当たった。


突き放そうとするも、後頭部と腰に手が触れて離れられない。


周りに人の気配はなく、真っ暗な空間に街頭の明かりだけがちらついていた。




やっと唇が離れて息苦しくながらも口を開く。


「…何でっ…。もう、終わったのに…何で…っ」


ようくんの顔を見上げる。


そこには……見たこともないくらいに狂わしい表情と、



黒い、黒い黒い、黒い瞳がそこにあった。