抱えきれないほどの愛に。

ドキッっと胸が跳ね上がる。



出ようと教室の扉に手をかけると後ろから手が伸びてきて、ガチャリ、そんな音がした。



え………



視界の端にようくんの大きな手が映ってゆっくりゆっくり振り返る。



「……逃がさない」



吐息が耳にかかる距離で確かに今、低くそう呟いた。


ふわりと、首元にようくんの暖かい香りがした。


首元に回された手と耳にかかる吐息。



……ここにいちゃいけない。


何となくそんな気がした。



身をよじると隙間もないくらい、そう、苦しいくらいに抱きしめられる。


「……他の男に行くなんて…言わないよね?」


吐息交じりに耳に吹きかけられる言葉が背筋を襲った。


ゾクッと何かに震える…そんな感じだった。