抱えきれないほどの愛に。

最寄り駅はそこまで大きな駅ではないため、そこまで降りる人も少なく静かなホームだった。


いつも通り、長い階段を息を切らしながらも上り、改札を出る。


そして、また長い階段を下る。


前に、躓いて転びそうになったことがった。



その時は……ようくんが助けてくれたんだっけ……。


懐かしい。


何だか、虚しい気持ちになった。


寂しい。


いや、そうじゃない。


悲しい。


違う。



階段を下りきって、少し肌寒い空間に小さく息を吐きだす。


空気混じりあって空に消えていく。


この景色も……


少し前まで、ようくんと見上げてたのになぁ…。


って駄目だ…少しでも気を抜くとすぐようくんの事ばかり。


もうやめよう。