抱えきれないほどの愛に。

再び、ふわりと笑うと歩き出した。


その姿でさえ、ランウェイのように神々しい。





向かい合わせで座る椅子で必死にプリントに目線を落とすけれど。


「じゃあ、ここはこんな感じで……」


ただ首を縦に振るだけで、水谷君が目の前にいるという事実ばかりにドキドキしてしまう。


「ここからは皆に決めてもらおうか」


「…うんっ」


最後にそう首を振ると、少しの沈黙の後、水谷君が口を開いた。


「ねぇ葉音ちゃんってさ。僕のこと嫌い?」


へ……は…?


「そ、そそそんなっ。むしろ…大好きで…っ」


って……今…私、何言った…?


目の前には固まる、水谷君……。


「……へぇ、そうなんだ。嬉しいなぁ」


う、ううう嬉しい…!!


社交辞令だとしても嬉しい…!